きよの漫画考察日記2383 ゴルゴ13第82巻


増刊26話「クロスアングル」

ゴルゴの狙撃の瞬間を撮影しようと目論むのは、スキャンダルカメラマンのランス。

スキャンダルカメラマンなんて世の中で最もくだらない職業の一つですよね。まぁやりたくてやってるわけでもないんでしょうけど、公人ならともかく私人のプライベートを暴いて金にする職業に誇りなんて持てるわけないですからねぇ…

ゴルゴが殺した人 1人

ゴルゴが抱いた女




第302話「覚醒 クーデターの謎」

舞台となるのはここ。

ウクライナ!

まぁやはり東欧国家というのは日本人にはピンときづらいところはありますね。ウクライナといって思いつくのはサッカーならシェフチェンコ、格闘ならイゴール・ボブチャンチン、テニスならメドヴェージェフ、陸上ならセルゲイ・ブブカといったところですが、国家となるとやはりイメージが湧きづらいところです。まぁ色々とあってヨーロッパ最貧国の一つであることは間違いありませんね…

そんなウクライナがソ連から独立したのが1991年。

ソ連としては当然東欧諸国への締め付けはして然るべきだったんでしょうが、まぁやっぱり無理がありましたよね、今考えると。ソ連邦成立の過程、そもそもの東欧国家の歴史というものを考えると、やはりあの辺りの民族独立運動は完全には抑え込めませんよ…

そんなウクライナの歴史で出てくるのがこの人。

アンドレイ・ウラソフ、この人はロシア帝国軍人として対ドイツ戦に参戦したんですが捕虜となり、その後捕虜となったロシア人を率いてドイツ軍の協力者となった人です。最終的にはそのドイツをも裏切ることになるわけですが、やはりロシアからすれば「売国奴」以外の何者でもないわけですな。まぁ真実の程は分かりませんけどね…

そして今回ゴルゴに狙撃を依頼するのはこの人。

ここでようやく歴史の表舞台にエリツィンが登場したということです。1991年8月にロシアで起きたクーデター、俺は覚えていますよ、ざっくり言うと「改革派のゴルバチョフを当時副大統領だった保守派のヤナーエフが軟禁し政権奪取しようとしたが、エリツィンを指導者とする市民の抵抗に遭い失敗した」という時間です。当時俺は中学生でしたが、やはり衝撃的な事件として記憶には残ってますよね…

さて実際のクーデター未遂事件でも大きな役割を果たしていた戦車部隊に対しゴルゴは…

戦車の砲身に弾薬が装填されたタイミングで狙撃、実際にこれで戦車を破壊できるのかどうかはよく分かりませんけど。そもそも戦車の砲弾の構造がよく分からんからなぁ…

ゴルゴが殺した人 16人
ゴルゴが抱いた女
第304話「シベリアの汽笛」
さてロシアでクーデターが起きている頃、日本はこんな感じです。

バブル崩壊、これもきっかけは1991年から始まった株価急落です。まぁ俺はバブル崩壊の責任が日銀総裁にあるとは思いませんけどね、「バブルの弾けさせ方」としては他にもやりようはあったんじゃないかなとも思えますが…

さてペレストロイカのソビエトが日本との新経済圏確立へ向け動きます。

いや、これは無理でしょ。新潟と富山にそこまでのポテンシャルはありません。本来なら確かに新潟や富山が大陸との貿易の中心港になっていてもおかしくはないんですが、やっぱそこまでの開発予算をかけられませんよね…

さてゴルゴに狙撃を依頼する外務省職員檜山。

まぁ資本主義、自由経済主義を選択した当然の結末だとも言えますからねぇ、これは。

つーわけで舞台はここは。

シベリア!

まぁ日本人にとってシベリアというのは良い印象がないのは当然のことでしょうね。50万人以上の日本人が戦後抑留されたこのシベリアの地に、悲痛の念を感じない人は日本人ではありません。今の若者はどうだか知りませんけどね…
そんなシベリアといえばここです。

ウラジオストク!

日本から最も近いヨーロッパとも言えるんでしょうな。当然シベリア鉄道の終着駅ですが、ここから始発のモスクワまで7日間かかります。一週間電車に乗り続けてようやく終点に到着する電車…ちょっと日本人には想像つきませんね…

ゴルゴが殺した人 5人

ゴルゴが抱いた女 0人

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